高橋弘子作品展『ありがとう』

Solo Exhibition “Thanks a lot.”

北海道札幌市にあるカフェ北都館ギャラリーにて、これまでの作品に新作2点を追加した作品展を開催いたしました。

会期:
2022年3月16日(水)〜3月21日(月)

会場:
カフェ北都館ギャラリー
(北海道札幌市西区琴似1条3丁目-1-14)

From Wednesday, March 16 to Monday, March 21, 2022
Venue: Cafe Hokutokan Gallery (Sapporo, Hokkaido, JAPAN)


〈会場設置文章〉
今回は、これまでの作品を中心に、新作を追加して展示しています。最も古いものは2013年の作品。当時から見ると近作は塗り方や筆致なども変化したり増えたりしており、活動の中で着想を受け取ることや、展示の機会をいただくたびにいろいろな作品を描いて変化してきたものだなあと感慨深い思いです。
一つの絵を描くきっかけには、自分が直感的に受け取る着想と、それ以外の外部から受け取るテーマや条件、出来事などがあります。外部から受け取る諸々のものには、パッと見て私の不利や不満につながるようなネガティブなものもありますが、その場合には、そういった不利や不満を生かすなら何を描けるかを考えて制作してきました。
そうしたネガティブなものは好き好んで受け取るものでもありませんが、それらがあるからこそ「自分が何を快適と思うか、理想と思うか」が都度明確になり、不満の蓄積のあった時には思い切った行動に出られることもありました。与えられる条件や出来事は全て、自分に与えられるべくして与えられたものなのだなと思えます。乗り越えることが必要なものでも、受け取ったものなら、終わったら感謝して手放す。次に似たようなものがきた時には、前よりも良いように対応したり、受け取るのか受け取らないのかの選択も出来るようになっているでしょう(今でも乗り越えられていないものや、回避できていないものはたくさんあります)。
そして、意図的にせよ無自覚にせよ、自分が与える立場の場合にはどのように与えられているのか、どういった循環を作り出しているものでしょうか。いつかはその循環から離脱出来るのでしょうか。その離脱の時には、自分(たち)がいた場所に何を残していられるのだろうかと考えます。出来ることなら「良かったね」と言って振り返ることが出来るものを残しておきたいのです。

会場風景
会場風景