Art fair “Busan Annual Market of Art 2020”
韓国の釜山で開催されたアートフェアに、大阪のギャラリーエデルのブースにて出展いたしました。
会期:
2020年8月14日(金)~8月16日(日)
会場:
BEXCO第1展示場
(釜山広域市海雲台区)
from August 14 to August 16, 2020
Venue: BEXCO
(Haeundae-gu, Busan, Korea)
「自分がどこにどのようにいるのか」ということについては、完全に自分一人の意志で決めきれるものではなく、周囲との関係や干渉による部分が小さくないと感じています。そのことを、同調している、寄り添っていると思うのか、自由がなく自分を犠牲にしていると思うのかは、さまざまです。
もしその居場所が不快なら、そこを離れることも、不快さを解決するために働きかけることも出来るでしょうし、何なら、誰かがその状況にあれば気安く助言することもあるでしょうが、実際には思うほど自由には出来ていませんし、何なら不快な状況を維持することに加担してしまっていることもあります。不快だ、と思っているのにそこにしがみついてしまうこともあります。
「どこにいる/いたのか、そこでどうしていたのか」ということの積み重ねで自分自身は出来ていて、それを経て「次の場所でどう振る舞うか」をある程度自由に、ある程度拘束されながら、選択し、振る舞っていると考えていますが、実際にどのくらいのことを「完全に自分自身の意志で選択している」のかは、実はあまり判然としていないかも知れません。それでも、その中でどうするのかを常に求められます。
今回の制作では「どこにいるか」ということと、不自由さ、拘束、抑圧などを主題に制作しています。それらのことに意識を集中している時、自分自身というものは、正直なところでは何についてどのよう考えているのか。そして、そこから次に行くにはどう出来るものだろうかと思っています。