公募グループ展『NEW STANDARD -DEEP FOREST-』

Competition exhibition “NEW STANDARD – DEEP FOREST”

大阪のオルタナティブスペースであるstudio sizmaでの公募展に絵画作品1点を出展いたしました。

会期:
2020年9月4日(金)〜9月13日(日)
会場:
studio sizma
(大阪市東成区中本5-27-15 なんでもやビル3F)

from September 4 to September 13, 2020
Venue: studio sizma
(Osana, Osaka, JAPAN)


この夏に定期健診を受けました。持病持ちですが、異常が出るのは健康診断で検査する項目ではないため、診断結果はいつも優秀です。ところが今年、春頃にちょっと太ったと言いますか、個人的に危機感を持つ体重に一瞬なったわけです。そこで健康診断前の1ヶ月ほど減量しようと、食事内容を変更しました。具体的には「米、麺などの炭水化物を摂らない(その分、肉、魚、野菜を食べる)」「精製された砂糖を摂らない」「加工食品を摂らない」が主なルールです。私には割と効果があり、約1ヶ月で3kgほど減量しました。体重なんて健康診断の係員の方しか見ないのに、誰に対する見栄なのでしょう。
現在は当時ほど厳しく食事制限していないのですが、同じようなルールをベースとした食生活を送っていて、体重や体脂肪率は減量前より低い数字で推移しています。「人は食べたもので出来ている」というフレーズもありますが、人間の体は食べ物で確かに変わるのだということを実感しました。
一方で、何を見たか、どんな知識を得たか、誰とどのように関わったか、いつ何に対してどう考えたかなどの経験も日々吸収し、蓄積して今の自分自身になっているように思えます。内容を自分で選べない場合もありますが、自分以外のあらゆるものがひしめき合って存在している世界の中で、何を経験して何をどうしよう、という選択と実行、そしてそれによる変化も、死ぬまで毎日毎時間続くことです。
肉体がどうか、中身がどうか。全体のシルエットはどうか、足の太さはどうか、何に興味があり、どのくらい理想通りで、どのくらい諦めているのか。どのくらい「自分が出来ていないこと」に目をつぶっているのか。私は「自分がどうである」ということを認識するとき、木を見ているのか森を見ているのか。木を見ている時に森全体を見ることは出来ず、森を見ている時に個別の木を見ること、ましてや枝や芽を見ることなんて出来ません。
もう一つ、私が「日頃これも消化吸収しているのではないか」と思っているものが「自分自身を保持する自分自身のイメージ」です。どのような場面でどうしたのか、という自分自身のアウトプットを(もしかしたらアウトプットだからこそ)、日々体感し、それを記憶し、その蓄積を踏まえて、今日もまた自分のイメージを作り出しているようにも思えます。

展示風景/右上の絵画作品を出展いたしました (撮影:studio sizma)

“朝餉、昼餉、夕餉”(Breakfast, lunch, dinnar), 2020, 900mm x 3600mm, acrylic on canvas (撮影:studio sizma)